鍼(はり)や灸(きゅう)を用いて、ツボや筋肉に刺激や熱を与え、症状の回復を促す
治療法です。
人間にはもともと、傷ができたときにかさぶたを作って治すように、自然治癒力(自分で
治そうとする力)が備わっています。東洋医学では「気(生命活動のエネルギー源)・血
(全身に栄養を与え る血液)・水(リンパ液など血液以外の体液)」のバランスが悪く
なることで、自然治癒力がしっかりと発揮できなくなり、様々な身体の不調につながると
言われています。例えば、 風邪を引きやすくなるなど免疫力が落ちたり、ストレスなどで
自律神経が乱れたり、生理不順などホルモンバランスが崩れたり、といった症状を引き
起こします。
西洋医学では、痛みがあれば薬を使用し、痛みの神経の興奮を抑えます。ですが、
痛みが治まっても全身の巡りのバランスが整っていなければ、また痛みは出てきます。
東洋医学では、根本的な痛みの原因を見つけ、症状に効果的なツボに治療することで、
その人に備わっている自然治癒力を最大限に発揮できるように導いていきます。
《鍼灸の主な作用》
鎮痛、血行促進、免疫力向上、自律神経・ホルモン調整など
現在では西洋医学の医師も鍼灸治療を推奨しています。
NIH(アメリカ国立衛生研究所 https://www.nih.gov/)の見解として鍼灸療法の各種
病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替医療としての効果についても有効
であると発表しました。 また、WHO(世界保健機関 http://www.who.int/en/)で
鍼灸療法の有効性が認められています。
【鍼(はり)】
鍼は髪の毛よりも細い鍼で、多少の個人差はありますが、痛みはチクっとする程度で、
人によっては痛みを感じない人もいます。
当院では使い捨ての鍼を使用しているので、衛生面の心配もありません。
急性疾患(寝違え、ぎっくり腰など)慢性疾患(肩の痛み、腰痛など)にも効果的です。
【灸(きゅう)】
もぐさを燃やした熱によってツボに刺激を加えます。皮膚の表面だけでなく、
深い所まで温めることが出来ます。熱の刺激により血行が良くなることで、
免疫力向上、鎮痛効果が期待できます。冷え性、風邪の引き始めなどにも有効です。
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